支部長ご挨拶

公益社団法人 地盤工学会
北海道支部 支部長
奥村 一正

 この度、令和7年度の地盤工学会北海道支部長を仰せつかりました鹿島建設の奥村でございます。
 微力ではありますが、会員の皆様のご協力をいただき。北海道支部の発展のために尽力して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 地盤工学会北海道支部は1956年に設立され、長きにわたり特に寒冷地での地盤工学の技術向上に努められ、その技術を地域発展のために生かしておられますことに深く敬意を表します。今年度は北海道支部が創立70周年を迎える記念すべき年であり、その年に支部長を仰せつかりましたことに、改めてその責任の重さに身の引き締まる思いがいたします。

 今年3月にNHKが「北海道沖 千島海溝 巨大地震起こしうる程度までひずみ蓄積か」との報道の中で、北海道沖の千島海溝でプレートの「ひずみ」の蓄積がすでにマグニチュード9クラスの巨大地震を引き起こしうる程度にまで進んでいる可能を指摘しました。今後発生するかもしれない種々の災害に対して、地盤の専門家として、地盤工学会北海道支部が果たすべき役割はこれまで以上に大きくなっていると考えます。当学会が目指す「学術技術の進歩への貢献」、「技術者の資質向上」、「社会への貢献」の3分野について、引き続き、地域密着型の研究活動・社会貢献を促進していかなければなりません。

 北海道支部では「若い世代の会員獲得」、「地盤工学の魅力や技術・知識の次世代伝承」、「一般市民に対する地盤災害リスクについての情報発信」などの活動を進めていますが、引き続き皆様のご協力のもと活動を継続するとともに活性化させていきたい考えです。

 結びとなりますが、支部長として、支部活動の円滑な運営に努めてまいりますので、会員のみなさまのご指導、ご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。